当てはまる人は危険?その占い、全く意味がないかも。詐欺かと思ったら確認したい3つのポイント
概要
占いを定期的に続けても変化がない。もしかして詐欺なのではと不安を抱く方向けに、確認してほしいポイントを元占い師の視点から解説します。
こんにちは。
とある占いサイトに1年半ほど在籍していた元占い師のほろまるです。
これまでの記事で占いの向き合い方についていくつかお話してきましたが、今回は既に占い歴が長い方向けの解説をしていこうと思います。
「占いを続けて気づけばもう数年……変わったといえば変わった気もするけど、当初望んでいたこととは少し違うような……」
占いを続けていると、ふとこのような疑問を抱いたことはないでしょうか? そして疑問は疑心や不安へと変化し、
「いや、全然変わってない! もしかしてこれまでの占いは詐欺……?」
という気持ちを抱かせることもあるかもしれません。
もし少しでも「これは詐欺かもしれない」と思ったとき、必ず確認して欲しいポイントについて解説していきましょう。
抱いた不安をそのままにしていると、占い自体が意味のないものになる可能性もありますので要注意です。
詐欺かと思ったら確認するべき3つのポイント
①占いを利用する目的があいまいになっていないか
届けられる占い結果が良く、なんでも肯定してくれる占い師とのやり取りが心地いい。でも、そもそもそうした落ち着く場所が欲しかったわけじゃないような……。
占い歴が長い人にありがちなのが、
一体何のために占いを利用し始めたのか、目的があいまいになっている
ということです。
例えばお米を買うためにスーパーに訪れたとします。しかし、何を買えば良いかを忘れてしまえば結局目的を達成せずに家とスーパーを往復するだけに終わるでしょう。
せっかく来たんだから何か買っていこう……と、無駄遣いにもつながることもあるかもしれません。
つまり占いにかかわらず、目的があって始めた行動であれば、その目的を見失うと途端に行動の意味がなくなっていくのです。
もちろん、当初の目的は別だったけれど新たな発見もあった場合もあるでしょうし、目的と結果が異なること自体が悪いことではありません。
とは言え、新たな発見があったと思えるのもまた、当初の目的を忘れていないからこそのことです。その結果、目的を達成する過程でゴール地点の変更をしても良いでしょう。
例えば、いつもと同じお米を買うためにスーパーに訪れたものの、新発売のお米を見つけて試しに買ってみたらものすごく美味しいお米だった、というように。
占いに対しても同じことが言えます。最初はお相手との復縁を望んでいたが、占いを続けるうちに新たな恋に進む道を見出す、といもの。
こちらもまたゴール地点は当初とは違いますが、新たな可能性を発見できたと言えるでしょう。
しかし、目的をあいまいにしたまま占いを続けてしまうと、「結局自分は何のために占いを続けているのか」分からなくなってしまいます。
例えば、片思いを成就させるために占いを始めたとしますね。
占い師からお相手とは素晴らしいご縁がありますよと言われれば嬉しいですし、成就の期待もできるでしょう。
そして、良い結果がひとつあればもっといろいろな結果を聞いてみたいという興味がわくはず。
「具体的にいつ叶うの?」
「相手は自分のことをどう思ってるの?」
「食事に誘っても成功する?」
様々な質問に、占い師は分かる限りで答えてくれることでしょう。しかし、ここで一度考えて欲しいのです。
占い結果を知ること自体が目的になっていませんか?
確かに、叶えたい片思いだからこそ、占い結果をもっと知りたいという気持ちもあることでしょう。ですが、本来の目的は【片思いの成就】。
【占い結果】は【片思いの成就】のために参考になるかもしれませんが、【占い結果】そのものが【片思いの成就】ではないのです。
当初の目的があいまいになった上に占い結果を知ることに固執しますと、「何度も占いをしたのに結局叶わない! 騙された!」と思う人が出てきます。
でも、叶うわけがないんですね。
占いは占術によって相談者様のことを読み解くものであって、願いを叶える魔法のランプではないのですから。
ただ、「この占いを続けることで絶対に成就します」と断言するような占い師でしたら悪徳占い可能性が高いので要注意です。
占いとはその結果を確約できるものではありませんし、だからこそ結果が万能だと相談者様に思わせるのは御法度。そのような誤解を招く甘い言葉を届ける占い師には鑑定依頼をするのはやめましょう。
「何度も占いをしているのに叶わない」
もしそういった思いがあれば、占いに頼った当初の目的を再度考え直してみてください。
その上で、もしその目的と占いの向き合い方が異なっているように感じたら、しばらく占いと距離を取ることも良いでしょう。
②占いに依存していないか
次に確認して欲しいのは、占いに対しての依存度です。
悪徳な占いは、弱った心につけこもうとする、というイメージをお持ちの方も多いでしょう。
ただ、占いもまた一つのビジネスですから。つけこもうとしているのではなく単にお客様を否定していないということでもあります。
これまで辛かったこと、努力してきたこと、誰にも話せなかったこと。たとえ見ず知らずの占い師であっても、肯定されることを不快に思う人は少ないでしょう。
それに、自分とは全く違う境遇の中で相談者様が生きてこられえた人生を否定的に捉えるのは占い師という以前に人としてどうかとも思います。
つまり、占い師は相談者様の弱った心を利用しようと思っているのではなく、ビジネスとしてもひとりの人間としても相談者様を尊重しているだけに過ぎません。
自分の話を真剣に聞いた上で寄り添おうとしてくれる存在は心強いものです。だからこそ占いによって一度安心感を得ると、たとえお金が掛かっても利用し続けたいという気持ちも芽生えます。
もちろん、占いに心の安心を求めるのは間違いではありません。
占いは心のお守り的役割も強いですから、むしろ安心感を求めて利用することは正しいあり方とも言えましょう。
とは言え、安心感がいつの間にか依存になっている場合もあるのです。
占いを定期的に続けている方は特に確認して欲しいのですが、
- 占いを利用しないと落ち着かない
- 何か問題がれば自分で考えるより先に占いに頼ろうとしてしまう
もしこのような心当たりがあれば、早いうちに占い以外のものに目を向けていくことが大切です。
依頼があれば占い師が占うのは当然。タバコをやめたい人のためにお店がタバコを売らなくなることはありませんし、占いに依存する人のために占いを辞める占い師もいないのですから。
依存度が高くなってしまえば占いに使う金額もどんどん多くなり、結果的に占いに対して「自分はカモにされているのかもしれない……」という不安を抱くのです。
③占いの力を過信していないか
「占い結果は必ず実現する、その通りにならなかったら占い師の責任である」
このような考えを持っている人であれば、たとえ実力派の占い師による結果であっても無意味なものになるでしょう。
占い結果とは、相談者様から読み解けたものからお伝えしていくもの。
だからこそ、占い結果以外の可能性も相談者様はお持ちであり、どんな運命を進むかは相談者様に委ねられるものです。
占い結果が全てだと思っている人はそれ以外の可能性を自ら見ないようにすることと同じであり、せっかく素晴らしい占い結果が得られていても活かすことは難しいでしょう。
その上で、もし叶わなかったらあなたのせいだからね? と言われても占い師は困ります。占い師は相談者様の願いを成就させることが仕事ではありませんから。
叶えたいのはご相談者様であり、叶えるための努力をするのも相談者様です。
占いに責任転嫁するのは相談者様のためにもなりませんし、だからこそ占いの力を過信することも避けるべきでしょう。
占いは個人の判断でやっているもの
勝手に占い結果を届けて料金を請求したり、占い結果が絶対に実現するものだと断言する占いは、確かに悪徳なものと言えます。
ですが、占いは基本的に個人の依頼があってから始まるもの。相談者様の意思で始めるものなのです。
「占いをしたのに願いがかなわない」
これはクレームとしては十分納得できます。せっかく料金を払ったのに、大して参考にならない占い結果であれば腹が立つこともあるでしょう。
とは言え、どれほど高価な料理が口に合わなくても値段が変わるわけでも、お金を払わなくていいことにはなりませんよね。
占いもまたビジネスでありサービスですから、個人的に感じる質の善し悪しで金額が変わることはないのです。
とは言え、そうした納得がいかない気持ちはいずれ口コミ等で広がり、サービスを提供する側も改善が求めることもあるでしょう。
ただ、「占いをしたのに願いが叶わない、だから詐欺だ」というのは話が違います。
メール占いや電話占いは特に、利用する上で規約を設けているところがほとんですし、それを同意の上で占い依頼をしているようになっているはずです。
たとえ相談者様が大金を使おうとも、同意の上でのことだとみなされるでしょう。
だからこそ、自己責任で占いと向き合うことが大切です。
大切なお金ですから、納得したものに使いたいのは当然の思いです。
【お金を払ってでも占いを続ける価値があるもの】だと納得できているかどうか見極めていきましょうね。
今回はここまで。