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禁断の恋占い希望者は必見!【不倫の恋】は占い師にとってもデリケート?占い結果とどう向き合うべきか

 

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概要
不倫の恋を占う際、その結果への向き合い方について元占い師の視点から解説していきます。

 

こんにちは。
とある占いサイトに1年半ほど在籍していた元占い師ほろまるです。

 

 現役占い師の頃、不倫をしている人がこの世の半数を占めているのではなかろうかと思うほど多かった相談……【不倫の恋】。とは言え、占いで不倫の相談が多いのは当然といえば当然なんですね。

民法上、不倫は罰せられる可能性のあるものですから。だからこそ友人や知人に気軽に相談できることではありませんし、結果として占いにたどり着くというわけです。

 

「【不倫の恋】ってやっぱり不毛なの?」

相談者様のお話の奥には、いつでもそうした感情が見え隠れしていました。

さて、今回解説していくのは、【不倫の恋】が不毛なのかそうでないか、ではなく。【不倫の恋】を占う際に、必ず意識して欲しいことについて解説していきます。

 

※とはいえ今回も占い師によって見解は異なるところだと思っていますので、あくまでも元占い師ほろまる個人の見解として受け取ってくださいね※

 

 占い師は【不倫の恋】を否定しない

もし親しい友人から不倫の相談を受けたら、なんと答えるでしょうか。やはり大切な友人だからこそ、「不倫はやめておいたほうがいい」とアドバイスする方が多いはず。

ですが、占い師は占うこと自体が仕事

仕事ですから、相談してくださったお客様に対して「不倫はやめなさい」なんて説教は絶対にしません。そもそも不倫がいけないことは相談者様本人が一番分かっていることですし、不倫をしている自分に説教してほしくて占いにくる人はいませんからね。

 

つまり、占い師は【不倫の恋】だからという理由で成就を否定することはありません

 

ただ、ここで勘違いしてしまう相談者様もいます。

それは、「占いの先生が言うんだから、不倫の成就を望んだっていいよね」というもの。成就を望むこと自体は悪いことではないのですが、占い結果に責任転嫁し不倫に対しての罪悪感を解消してしまうのはよくありません。

もちろんそこには、不倫を後押ししているとも受け取れるような曖昧な表現をする占い師にも原因はあるでしょう。

とはいえ彼らもプロですから。相談者様が不倫での訴訟を起こされた場合に飛び火を受けないよう、伝え方は選んでいるはずです。ですので、もし相談者様が不倫によって窮地に陥ったとしても、占い師は何も助けてはくれません。

※言葉巧みに不安をあおり、明らかに不倫を後押ししようとする占い師がいれば、それは悪徳業者である可能性があります。少しでも違和感を感じた際には占いを続けないことをおすすめします※

 

ですから、 たとえ占い結果が良いものであろうと、不倫を否定されなくとも、それがイコール不倫を肯定することでは決してないのです。

 

立場に関係なく誰かを好きになることは素晴らしいこと。そして否定されることが常である不倫を誰かから肯定されれば、軽くなる心もあるでしょう。

不倫の恋で悩みを抱いている方が占いに依存しやすい傾向にあると感じるのは、いわゆる【承認欲求】を占いが大いに満たしてくれるからだと私は考えます。

ですが、不倫には必ずリスクがつくものであり、もし責任を問われた際に「だって占いでいいこと言われたから」なんて言い訳は通用しないのです。

 

とにかく、自分を守るためにも

  • 占い師が必ずしも不倫の恋を否定するわけではないこと
  • 不倫を否定されないことがイコール不倫を肯定することではないこと

こうした意識をしっかり持っておいてください。

 

不倫を諦めたいのならば占い依頼をするべきではない

 不倫の相談の中で少なくないものが、「諦めるべきだからこそ厳しい結果であっても教えてください」といったもの。

愛情をコントロールすることは簡単ではありませんから、だからこそ占い結果で「やっぱりだめなことなんだ」と実感したい気持ちも理解できます。

 

しかし、わたしの経験上、「諦めたいから」と話す相談者様が本当に不倫を諦めたいと望んでいることは滅多にありませんでした。

お相手以外のご縁と向き合ったほうが良いという結果があっても、

「だけど、相手がちゃんと未来を考えると言っています」
「ただ、自分の家庭にも問題はあるんです」
「今までお相手がくれた愛はウソだったんでしょうか」

ひとつの占い結果があれば、不倫への道に納得したいと望んでいるような言葉が続きます。つまり、やはり本音は諦めたくはないんですね。

 

もちろん、そのひとつひとつの悩みを解消していけば、いずれ「諦める」という選択肢も出てくる可能性はあります。 

しかしながら……やはり占いは有料ですのでそう気軽に何度も相談できませんし、相談者様はお客様ですので占い師は基本的にどんな悩みも否定的には捉えません。

相談するたびに自分の気持ちを肯定されれば、不倫を諦めるべきかの答えがでないまま占いを利用し続けてしまうでしょう。

結局もやもやしたままお金だけを使ってしまった……ということにもなりかねません。

 

だからこそ、本当に不倫を諦めたいと望んでいるのであれば。

思い切って身近な人に相談したほうが自分のためになります

 

不毛でないのかを決められるのは本人だけ

「不倫は不毛な恋なのか」という問があれば、「不毛ではない」というのがわたしの答えです。

 

確かに不倫は民法上で罰せられる場合があり、自分だけではなく周囲の人も悲しみに巻き込んでしまいます。

ただ、極端な話ですが、「あの人を殺したい」と思うだけでは「殺人未遂」にはならないように。「家庭がある人を好きになった」もしくは「家庭を持つ身で誰かを好きになった」だけでは「不倫」で罰せられることはありません

 

誰かを愛することは簡単なことではありませんし、過酷な恋であるにも関わらず強く惹かれることには必ず意味があるはずです。

「なぜ出会い、なぜ惹かれ合った」のか。

その意味を考えることで人生の学びもまた得られることでしょう。だからこそ、たとえ【不倫の恋】であっても「不毛」だとは思いません。

 

しかしながら、これは第三者の考え。

 

当事者である方が【不倫の恋】に意味を見出さなければ、それは【不毛の恋】とも言えます

 

もちろん、【不倫の恋】が全て叶わぬ恋ではありませんし、苦難と責任を背負いながら結ばれた方もおられます。ただ、不倫を成就させるためにはそれ相応の覚悟と時間が必要であり、そして経済的や世間体の問題を背負っていくことでもあります。

 

「誰かの家庭を壊したくはないし、ひっそりと続けられるだけで十分です」という考え方ももちろんあるでしょう。

しかし、もし結ばれることではなく【不倫の恋】自体を上手く続けていきたいと思われる方は、特に意味を見出さなければ時間とお金だけを浪費することになりかねません。

不倫のスリルだけを味わいたい人であっても、つまりは【スリルのための恋】として意味を見出しているわけですからね。

 

ここでさらに悪いことは、不倫している自分を正当化するために言い訳を探すことです。

「今の家庭に幸せを感じている」上で、「もっとふさわしい愛のお相手」を求める方もおられます。そうした方にありがちなのは、

不倫の恋を求める理由を、パートナーや家庭内でのトラブルといった自分以外のせいにするというもの。

誰かを好きになった、ではなく、〇〇だから誰かに恋したい……

いわゆる、【恋に恋している】状態ですね。

 

不倫への憧れや、不倫に恋することも誰かが責めるべきものではありません。ですが、だからといって自分を正当化してしまうこともまたリスクが大きいでしょう。

 

そして占いというコンテンツもまた、自己肯定を高める効果がありますので、

 

占いと不倫は相性が良くない

 

とも言えます。

 

それはつまり占いをしてはいけないということではなく、だからこそしっかりとした意識を持って占い結果と向き合うことが大切になってくるのですね。

不倫の相談だけにかかわらず、参考にしてもらえれば幸いです。

 

 今回はここまで。